
矯正治療
矯正治療
矯正治療を希望される患者様は「見た目」の問題を気にされてご来院される方がほとんどです。しかし、大切なのは「見た目」の裏に隠されている、歯並びがもたらす影響なのです。
歯並びと密接な関係にある「咬み合わせ」というものがあります。
咬み合わせは、咀嚼(そしゃく)に影響をもたらし食べものを良く咬めなかったり、滑舌に影響し会話に問題が表れたりします。また、悪い歯並びは清掃性も悪くなりむし歯や歯周病にかかるリスクが高くなり、咬み合わせの力のバランスが悪くなるため、歯の寿命が短くなることもあります。
特に反対咬合(受け口)の方や開咬の方は正常咬合の方に比べて奥歯への負担が大きく、8020運動(80歳で20本以上歯を保とうという運動)達成者が10%もないことが様々な調査の結果として出ています。
悪い歯並びである場合、見た目を改善することも大切ですが、歯を健康で長持ちさせるために、矯正治療を行うメリットがあります。
また、矯正歯科治療をすると性格がポジティブに向かう傾向があるとされています。
私も一般歯科治療において、歯並びが原因で根本的治療ができず、対処療法で対応せざるを得ない患者様を多く経験しました。
もしその患者様が若い時に歯並びを改善することができていたら、現在の状態にはならなかったと思いますし、対応も対処療法ではなく、より簡単に根本的治療で対応できたと思います。
あおい歯科では、成人ではワイヤー矯正、インビザライン(マウスピース矯正)、小児ではプレオルソ、スケルトン装置(上顎側方拡大装置)等を使用し矯正治療を行っています。
私が今思うことは、小児期(3歳から10歳頃)に矯正治療を行った方が圧倒的に改善しやすい、後戻りが少ない、治療期間が短いということです。
私がおすすめのプレオルソ治療について詳しく説明します。
プレオルソ
プレオルソとは、小児歯科矯正に約30年間携わってきた日本の矯正専門医が開発した矯正治療の一つで、マウスピース型の矯正装置を使用し、歯並びが悪くなる原因を改善しながら、正しい位置に歯が並ぶのを導く治療法です。
顎の成長段階にある子どもの時期に、プレオルソを装着することでお口周りの筋肉のバランスを整え、大人の歯が生える土台を作ります。
また、矯正治療をしても口周りの筋肉バランスが悪いと、後戻りといって歯並びが元に戻ってしまうことがありますが、プレオルソで土台を整えておけば、後戻りを最小限にすることができます。
さらに、口周りの筋肉を鍛えることで、口呼吸から鼻呼吸に改善できます。
なお、プレオルソで歯並びが改善できる範囲については治療前に歯科医師から説明がありますので、説明をよく聞き、納得したうえで治療を開始してください。
プレオルソは、3〜10歳くらいの子どもが適応年齢とされています。乳歯が永久歯へと生えかわりはじめる時期であれば、まだ顎の骨が柔らかいため治療がスムーズに進みます。
また、成長には個人差があるため、適応年齢に該当しなくても治療が受けられるケースもあります。
プレオルソでの治療をお考えの方は、お気軽にご相談ください。