ホワイトスポットは見た目が気になることが多いですが、適切な治療で改善できる場合があります。当院で行っている治療方法についてご紹介します。
歯のシミ(ホワイトスポット)
歯のシミ(ホワイトスポット)

ホワイトスポットとは、歯の表面にできる白い斑点のことで、エナメル質の脱灰(カルシウムやミネラルの喪失)によって生じます。原因としては、むし歯の初期段階、歯の形成不全、石灰化不全、矯正装置の影響などが考えられます。
ホワイトスポットは見た目が気になることが多いですが、適切な治療で改善できる場合があります。当院で行っている治療方法についてご紹介します。
虫歯菌の働きを弱めて歯の再石灰化を促し、歯を健康に保つとされている「フッ素」は、歯みがき粉にも配合されている成分です。ホワイトスポットが気になる部分に塗布することで歯質を強化できるため、削らない治療としておすすめです。
「Icon®(アイコン)」は、ホワイトスポットに浸潤してミネラルが溶け出さないようにする機能を持った、低粘度のプラスチック素材(光重合型レジン)です。
近年、ホワイトスポットや初期段階の虫歯への治療方法として、歯を削らずにアイコンを塗って補強する方法が注目されるようになりました。
初期段階から虫歯がやや進み、歯の内部の密度が低くスカスカになっていても、アイコンを塗布して浸潤させることでエナメル質が補強され、カルシウム・リンがそれ以上溶け出しにくくなります。
アイコンでの治療でホワイトスポットをほとんど目立たなく改善できます。
ダイレクトボンディングとは、ホワイトスポット部分を削ってプラスチック素材(レジン・セラミック樹脂)を用い形状や色味を整える治療方法です。
ダイレクトボンディングのメリットは天然の歯を再現しやすいことで、治療時間も短く強い痛みもありません。虫歯ができてしまった部位もわずかに取り除くのみで、取り除いた箇所をしっかりと詰めて再発を防止します。
ラミネートベニアは、歯の表面を微量に削ってからセラミック素材でできた薄い板を上から貼り付ける方法です。すき間にも貼り付けられる素材で、すきっ歯の治療にも使われています。
ホワイトスポットが進行し、虫歯になりかけていて削らなければならない場合、削った箇所にラミネートベニアを貼り付けて元の状態に近づけます。歯の形態や色調を改善したいときに役立つ方法です。